8月20日行われた第12回福島県「県民健康管理調査」検討委員会会議資料2により、福島県内26市町村の(原発事故当時18歳以下であった)子ども達における甲状腺診断の二次検査結果が公開されました。これによると甲状腺がん悪性ないし疑いは43人(平成25年7月31日現在)であり、この各市町村における内訳[悪性ないし疑い(人)/一次検査受診者(人)]の割合%が出ています(表1)。川内村が1/267であり0.37%と最高値でした。次いで川俣村2/2231であり0.09%。 桑折町、国見町、天栄村、泉崎村、三春町、いわき市、飯舘村、広野町、楢葉町、双葉町、葛尾村が0%でした。このうち三春町では3月15日にヨウ素剤を40歳以下の町民に配布し服用を指示、いわき市では配布したが服用の指示はせずと聞いています。また、葛尾(かつらお)村は村長の判断で3月14日に全住民の避難が行われたとのことです。
(表1)をもとに福島県の地図の各市町村に甲状腺がん確定・疑いの43名の割合を書き込んでみました(図1)。5000人に1人(0.02%)以上と以下に分けましたが以下は0%だけになりました。過去の統計によると甲状腺がんの罹患率は19歳以下の子どもの場合100万人に2人ほどであり、有病率(潜伏中のものが見つかった)は高いと言っても福島県の多発が伺われます。宮城県や栃木県、茨城県をはじめ汚染された周辺県も要警戒です。岩手県においては「放射能汚染状況重点調査区域」になっている県南市町村の子どもたちの甲状腺検査を実施するよう9月3日72の市民団体連名で岩手県へ要請したところです。
*第12回福島県「県民健康管理調査」検討委員会会議資料
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=9CA74DBB2FC76C961D3A95073DCEFF91?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24809
*子どもの甲状腺がんはふつう100万人に1〜2名と言われています。
この根拠はこのブログの3項目下をご覧下さい。
25ページをご覧ください。
下記URLをご覧ください
ganjoho.jp/data/professional/statistics/odjrh3000000hwsa-att/cancer_incidence(1975-2007).xls
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